家庭菜園を始めたのが、10年ほど前でした。それまでの土いじりは、もっぱら花々を楽しむための物でした。その頃から食用花、いわゆるエディブルフラワーに関心がありました。
わざわざ「食用花」という分野に分けることなく、昔から日本人は菜花やフキノトウ、菊といった植物の花を食していましたし、西洋においても可憐なスミレを砂糖漬けやリキュールに漬けたり、アーティチョークのようなアザミの仲間の蕾も食べていますよね。
エディブルフラワー栽培を始めるに当たって、専門書を購入して知識を得ました。可憐な小花にも食用にはむかない、危険な植物も数多くあります。中には猛毒をもつ植物もあるからです。
そこで私は、食用花用のタネをネットで買い育てることをしながら、少しずつ種類を増やしています。種を蒔いてから花を咲かせるまでは簡単でも、それをある程度の量まで増やさないと売ることが出来ません。ですから少なくとも2年越しで株を大きくさせながら、また、失敗と成功を繰り返しています。
ようやく、この春からナデシコの花5種類の色が沢山採れるようになりました。ブルーのコーンフラワーの花も素敵な色ですが、朝取りの花がいくつ咲いているかで出荷の数が決まってきます。
畑に咲いている野菜の花も食用になるものが沢山あります。
白い「クレソン」の花、黄色の「春菊」の花、クリーム色と深い赤のコントラストがシックな「ルッコラ」の花、菊の仲間「エンダイブ」の薄紫の花も食べられます。
これから初夏に向かって育つ「オクラ」の花も綺麗な優しい黄色ですね。このオクラの花の色に私はウットリとします。なぜかな?
ようやく咲き出したコーンフラワーの花をメインにして、ナデシコの花を大量に盛り合わせたパックはとても好評です。日によって春菊の花やルッコラの花なども混ぜて詰め合わせます。
摘み取ったナデシコの色と数を均等に分けながら、組み方を考えます。
この作業はピンセットを使って時間がかかるため、かなりの手間作業です。しかしながら、私はこの時間が楽しくて!綺麗な花々を見ながら、どんな料理を飾るのかな~?と想像しながらパック詰めします。
このパックは280円から300円で買って頂いています。趣味の延長上でありますので、私のエディブルフラワーは安値です。
もちろん有機栽培です。農薬、化学肥料は使いません。
自分たちの身体を作る食は、安心、安全が第一です。そして楽しさ、美しさも私は大事だと思って、一皿一皿を心がけています。
ご存じですか?食用花は栄養価も高いのですって。
これからも徐々に花の種類も増やして、楽しんでいきます。花の種類が増えたら、味の比較や料理の様子もブログでご紹介しますね♪
皆様もエディブルフラワーを見かけたら、食卓で楽しんでくださいませ。