新型コロナウイルスのパンデミック宣言から2ヶ月あまり過ぎました。
ようやく世界経済が動き出しましたが、第二波、第三波の心配や準備もしなければなりません。ますます人類へのダメージが深くなりそうです。
報道される内容は、企業の厳しい現実に伴い、就職難や雇い止めになり生活に困窮する方々が多くなってきたことを伝えます。
自分の夢を叶える為の大学や専門学校への進学を諦めざるを得ない若者や、家族を養うための仕事場を失った方々の状況を聞くに付け、心が痛みます。子の親として人ごとではありません。
今後は日常的にしていた習慣や行為を見直すことや、お互いを守るためのソーシャルディスタンスが求められるように、私たちは目に見えないウイルスとの共存の時代を生きていかなくてはならないのですね。
昨日のニュース内で、『いつかリタイヤしたら、田舎暮しをしよう!』と考えていた若い世代が、新型コロナウィルスをきっかけにしてリタイヤ前に行動を起こそうとしている人を紹介していました。
『毎日、毎日、コロナ予防のマスクをして、満員電車で仕事場にむかうことに疲れた・・』
『自然の豊かな場所でゆったりと子育てをしたい・・』
『都会より物価も安い・・』 などが、彼らが田舎暮しを早めたい理由のようでした。
人それぞれの価値観が、仕事や生活場所の選択肢に影響すると私は思います。どれが良い、悪いではないですよね。
でも、都会でアカデミックな仕事をすればするほど、またそうでなくても、職場でバリバリと戦ってきた人ほど、自然豊かなのんびりした田舎暮らしに魅力を感じるのではないかしら?
今回のコロナウイルスの出現によって起きた様々なダメージは、新しい格差や差別、不条理を起こしています。
あらためて感じることは、何気ない生活がいかに大切で、愛おしくて、かけがいのないことか、どんなに感謝に値するものかと、いうことです。
コロナ旋風が吹き荒れる中でも、丹波の自然界は着々と進んでいきます。
自分で栽培して食べたい野菜が色々あって、春から初夏は種まきで大忙しなのですが、鳥の声や昆虫、野花の彩りにも、つい聞き耳を立てたり目を奪われたりで・・能率は一向に上がらないのが現状なのです。
お天気が良い日は、菜園に小型ラジオを携帯して、音楽やトーク、ニュースを聞きながら楽しく作業しながら過ごします。の~んきなものですね。
夕方、収穫物をカゴ車に入れて帰る時は、「夕陽のガンマン」のように、太陽を背にして悠々と・・さり気ない日常の一コマです。
「ウィズ・コロナ時代」の中でも、生き方は十人十色、菜園ではマスクなしで、薫風に吹かれながら豊かな時間を過ごします。
これが田舎暮しの醍醐味かもしれません。