野菜の力で健康を育む丹波暮らし

手作りピクルスと食品ロス

食品ロス大国、日本

日本ではまだ食べられるのに、捨てられてしまう食品が、年間612万トンもあるとか。その内訳は「事業系」から328万トン、「家庭系」から284万トン。

私たち一般家庭から出される生ゴミの内訳の半分は”食べ残しや手つかずの食料”あとの半分は”調理クズ”だそうですよ。

国連が多くの恵まれない国々に援助している食料量の約390万トンを、日本が大きく上回っていることに気がつくと、本当に心が痛みますね。

 

調べてみると世界で日本は上位を占める、「食品ロス大国」らしいのです。な~んて恥ずかしい!そして、もったいない!

 

 

日本の食糧自給率は37%

日本は海外からの輸入に頼って食べています。世界中から食料を大量に輸入して、贅沢に飽食を続けています。

その一方で大量の食料を捨てていることも、知られています。

TVで豪華なお食事の映像や、行列の出来る様々な飲食店、大食いの番組などが紹介されていますね。近所にいくつもあるコンビニでも、驚くような食品の品揃えを目にします。

これら、ぜーんぶが売れるの?』人ごとながら、心配してしまう私がいます。その多くが賞味期限の関係で廃棄されているらしい。そのことを私たちは知っていますよね。

消費者、製造者、経営者も知っているのに、変わらないのは何故?

日常が変わらないのは何故?

それは、人ごとだから。自分事に捉える本気がないからだと、私はいいたいです。

 

アメリカのビーツケチャップと我家のビーツケチャップ

 

飽食の日本でも栄養不足

日本に居ながらでも、世界中の料理を食べることが出来る恵まれた日本人でも、栄養不足だとか。3度の食事を頂いても、最近の日本人の食事内容はビタミンやミネラル分も、タンパク質も足りなくて。昭和24年ごろの栄養状態だと知り驚きました。

私が小さかった頃に、常に口にしてきた食材とは変化があることは確かです。軟らかい食べ物が多いし、果実も野菜も甘い物が良いとされているようにも思います。

旬の物を母が手作りしてくれた、食材に合わせたいろいろな味の「煮物」や、「胡麻和え」「ぬた和え」「お浸し」などの懐かしい味のお惣菜が食卓から消えてきているのかも知れません。最近は『我家流・・』の味付けが無くなってきているようですね。これは残念です。

日本だけではなく、世界の栄養不足人口は約8億人9人に1人が栄養不足だそうです。その中には瀕死状態の方々も多いのです。

日本はなんて恵まれているんでしょうか。

 

葉物・コンビーフとアボガド・チーズのハンバーガーにビーツケチャップ

 

食品ロスは環境にもマイナス

世界中の食品ロスによって出されるCO2(温室効果ガス・二酸化炭素)は約36億トンということですが、素人にはピンとこない数字です。ですが世界の温室効果ガス排出量全体の8%だと聞くと、かなり大きな数字だと感じますね。

食品は「作るとき」「運ぶとき」「捨てるとき」にCO2を排出します。

ということは、地産地消の食材を、シンプルなレシピで調理し、適量を無駄なく食すことが大事だということかしら。

 

 

主婦として私に出来ることは?

私は主婦として気をつけていることがあります。

① 無駄買いは抑える(必要な物を計画的に購入)

② 精進料理の精神で料理し、食す(野菜の皮など食べられる部分も無駄なく使い、適量を料理する)

③ 食べ残したら、傷む前にリメイクして食べきる

④ 保管庫や冷蔵庫をこまめにチェックして、消費期限を把握する

⑤ 非常食の保存食もローリングする

⑥ できうる限りプラスチック容器を避けて、ガラス瓶や紙袋に充填されている商品を購入

 

ファーマーとして私に出来ることは?

私は6次産業をすすめています

有機栽培を始めたばかりの私ですが、美味しく食べることが出来るのに、畑に残されてしまう器量の悪い野菜たちや、栽培途中の間引きなどで出てしまう野菜を加工することによってロスを抑えています。

自分が種を蒔いて育てた野菜達はとても可愛くて、収穫しないまま畑に放置するのは忍びないものです。その野菜達を、新たに手間をかけて加工品として変化させる行為は、私にはとても楽しいことです。いつもウキウキして加工しています。

加工の種類は様々です。

① ジャム(ゆず・食用ホオズキ・柿・栗・人参)

② ドライ(マクワウリ・キャベツ・パセリ・玉ねぎ・大根・人参・食用ホオズキ・ビーツの葉・ニンニク)

③ パウダー(ビーツ・紫サツマイモ・カボチャ・キャベツ)

④ ピクルス(赤大根・大根・ビーツ・人参)

これらはロス削減のための加工品なので少量生産ではありますが、お陰様で道の駅やJA直売所でしっかりと売れきっています。

これで野菜達も喜んでくれると思いますし、もったいない現状から脱却できています。購入して下さった方々にとても感謝致します。

ビーツ・キャベツ・カボチャのパウダー

 

ゆずジャム

 

「金太郎」マクワウリのドライは、凝縮された甘さに驚きます

 

ピクルスの奥は深い

こんな私が最近ハマっている加工がピクルスです。

ピクルスにもいろいろな種類があるようですが、私はリンゴ酢を使って、自宅に植わっている月桂樹(ローレル)の葉、タイム、丁子(クローブ)のすっきりシンプルなピクルスを作ります。日本人好みの「甘酢」は甘みが気になってしまうからです。

最近は昆布や柚子などを入れた和風の甘いピクルスも多くあります。日本人が好んで食べる「ラッキョウ漬け」もピクルスですね。

今年、1つだけ実を付けたレモンをスライスして、間引いた小さな人参と一緒に仕込んだピクルスは、可愛くて、美味しくて、あっという間に消費しました。野菜不足の補いとして離れて暮す子ども達にも送りました。

4ヶ月は保存できるように、しっかり煮沸殺菌して、脱気をしておくことが大切ですが、美味しくて直ぐ無くなってしまいますよ。

ピクルスに出来そうな野菜を大量消費するには、最適な保存方法ですので、皆様もお試し下さい。

ピクルスの作り方は次回で紹介しますね。

 

赤大根、間引き人参、ビーツ

 

人参のピクルス レモン入り

 

赤大根のピクルス

 

私たちに出来ること

作る者、売る者、買う者総てに変化が求められていますね。

一人ひとりは微力ですが、無力ではありません。

私は気がついて出来ることから実行し、情報を発信し続けていきます。

ぜひ、皆様もご一緒に!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です