3年前からビーツ加工を初めて以来、購入された方々からその商品で料理されたお写真が届くことがあります。それは製造者にとりましては、とても嬉しいことです。
昨年お知り合いになりましたA様は、わが家から1時間以上も離れた他市から、わざわざ販売店まで車で来られて、ビーツ商品を買い求めて下さります。
A様はベーカリーの達人でして、送られてくる写真の数々は、素人の私が作るパンとは雲泥の差なのです~。私はいつもその写真をジックリと眺めて、ホホ~ッと感嘆するばかり。
ビーツパウダーは高温で焼くと退色の恐れがあり、出来上がりの色がとても気になる素材でもあります。A様はそこを良くご存じで、「このパンはオーブン温度を何度で焼きました」と細かに書き加えて下さるので、いつか私も挑戦しようと思っています。
このA様の素晴らしい写真をご紹介致しますので、「我こそは!」と思う方が挑戦してみて下さいませ♫
現在は美味しくて、便利で、簡単に食品を購入することが出来ます。しかし一手間加えた食べ物は、心豊かな生活を作るものだと私は思います。A様のような素晴らしく出来映えの良いパンは、私には無理だろうと思いますが、手作りにこだわり、素朴で安心安全なスローフードの生活をこれからも実践していこうと決めています。
様々な種類に挑戦しているA様は、本当に素敵な方ですね。
こんな奥様、母親、恋人が側にいたら、どんなに素敵で喜ばしいことでしょうか!羨ましい限り!
コロナ禍の中で外食する機会が制限され、自炊する方々が増えました。また、ロシアによるウクライナ侵攻がもたらした世界レベルの物流制限は、思いもかけない物、あらゆる物の価格高騰へと影響されていくことでしょう。
ますます、生きていくことが困難な時代に入っていきます。
こんな不穏な世界に命の火を灯している私たちは、食に対してもっと敬意を持ち、大事に考えていかなくてはならないのではないかと感じます。
「料理する」「手作りする」という、「生きる」為の基本行為が出来なくなってしまった人々が、沢山いるのではないかと想像します。何故なら、自ら料理しなくても、味付けの良い出来合いの食べ物を簡単に口にすることが出来るから。
一口食べて、この味はどんな調味料を使っているのかと、おおよその割合でも再現できる人がどのくらいいるでしょう?味を描くことがスムーズに出来るでしょうか?
親から食べさせてもらった「家庭の味・お袋の味」がいつの間にか無くなって、「あのメーカーの○○の素は美味しくて最高!」なんて会話を聞くと、寂しいなぁ・・と感じるのは私だけ?既製品や外食店の味になれてしまった人が多いのは、悲しいことではないですか?
そして、いつの間にか見えないところで格差が広がり、学校給食で生を繋ぐ子どもたちが増えているという現代社会を、果たしてどれくらいの人間達が、知っているの?理解しているの?・・心が痛んでしまうのです。私にはまだまだ飽食環境のマイナスな余韻を感じるから。
私はキッチンに立つとき、”キッチンの神様と一緒に、家族の明日を支えている”という小さな芯を感じています。そのせいなのか、口にする日常の食事に感謝が湧き、家庭料理や郷土料理、馴染んだお惣菜の味が飽きないのです。
このようなことを・・皆さまからの素敵な写真を見ながら、感じています。お便りを下さる方々に心から感謝を申し上げます!お便りを励みにしてビーツ加工品を作りますね。ありがとうございます!