ジプシー・キングス命

ジプシー・キングスとの出会い

フランスの男性グループ「ジプシー・キングス」の名前は知らなくても、CMや映画等で「嗚呼、あの曲ね・・」と、多くの方は聞き覚えがきっとあるでしょう。

• ジョビ・ジョバ (Djobi Djoba) – 京セラ「SAMURAI」CMテーマソング(1987年)
• インスピレイション (Inspiration) – フジテレビ系時代劇『鬼平犯科帳』エンディングテーマ(1989 – 2016年)
• ニーニャ・モレーナ (Niña Morena) – 資生堂サマー・キャンペーンCMテーマソング(1989年)
• エステ・ムンド (Este Mundo) – マツダ「センティア」CMテーマソング(1994年)
• ベン、ベン、マリア (Bem, Bem, Maria) – フィリップモリス「LARK」CMテーマソング
• ボラーレ (Volare)[4] – キリンビール「淡麗〈生〉」CMテーマソング(1998年 – )
• マイ・ウェイ (A Mi Manera)[5] – NHKドラマ『バブル』主題歌(2001年)、UCC上島珈琲「COFFEE LOVER’s PLANET」CMテーマソング(2016年)

他にも、1998年のサッカー・ワールドカップのフランス代表応援歌、ディズニー・アニメ(ピノキオ)の劇中歌などなど。

 

情熱的でエネルギッシュ、哀愁漂うバイオリンやギターの音色が魅力の「ロマ音楽」。思わず踊り出したくなる、独特のリズムが魅力です。

 

私がこのグループに興味をもったのは、30年前のことでした。1989年にスタートした人気TVドラマ・シリーズ「鬼平犯科帳」(原作:池波正太郎 主演:中村吉右衛門)のエンディング・テーマとして流れていたのがこのジプシー・キングスの「インスピレイション」でした。

ギターのもの悲しい旋律と、庶民の春夏秋冬を追った日常描写がベストマッチしていて、時代劇そのものよりもエンディング・テーマを見たくて、そして何より「インスピレイション」を聞きたくて・・私はTVのスイッチを入れたものです。

 

火消し盗賊あらため 鬼平犯科帳

 

ジプシー・キングス物語

ジプシー・キングスのルーツは、フラメンコ音楽の名家として知られていたレイエス家バリアルド家が、スペインの政変によって、フランスのプロバンスに亡命したことが始まりです。

ストリート・パフォーマーとして活動していた二つの名家の子孫たちが、1970年代に自然にグループ化し、フラメンコを元にした新しい歌曲を演奏するようになりました。

ジプシー・キングスはこの血族によって、代替わりしながら引き継がれてきた長い歴史があります。

チャップリンの涙

その昔、ジプシー・キングスの前身である、ロス・レイエスがレストランで演奏をしていた時、感動の涙を流す客がいたそうです。それがチャップリンだったという話はあまりにも有名な話です。

チャップリンは亡命生活を長く強いられていた時代がありました。きっとギターの旋律が心に染みたのでしょうね。ジプシー・キングスの歌曲は人生の喜怒哀楽そのものなのですから。

 

ジプシー・キングスのギターは鳥肌が立つ!

ブリジット・バルドーとの交流

大女優、ブリジット・バルドーも南フランスでジプシー・キングスと出会い、以来、数十年の付き合いがありました。

「夫人~ブリジット・バルドーに捧ぐ」という恋の曲を彼らは創作していて、ブリジット・バルドーのドキュメンタリー・ビデオの中にジプシー・キングスが登場していることは有名です。

 

ライブは凄い 情熱的で血が騒ぐ

 

ピカソ、ダリ、ジャン・コクトーとの親交

ジプシー・キングスは、ギターの名手と、サビの聞いた声が渾然一体となっていることが魅力だと私は思っています。

力強さと繊細さを併せ持つ演奏の素晴らしさは、心が震えます。

そして分かりやすく言うならば、あの森進一の声のような・・けっして澄み切った美しい声ではないのですが、男性の割れた声にしびれます。

私はその声に30年前からハートを掴まれたままです。

 

喜怒哀楽を奏でる

 

ピカソはプライベートパーティで彼らを呼び、一緒にフラメンコを歌い踊ったといわれています。

ダリジャン・コクトーも彼らの演奏と歌をこよなく愛した人たちでした。

 

ジプシーキングスの凄いところは、人生や人間の内側から出てくるあらゆる感情が表現されることです。

聞く者の心に直球で入ってきます。ズドンと!

 

私はチャップリンの映画に涙し、作風を変化させ続けたピカソを尊敬しています。そして若いときからジャン・コクトーの詩に影響を受けてきました。

彼らが愛したジプシー・キングスを偶然にも私は知り、愛しました。そのことがとても嬉しく感じます。

なぜなら・・ジプシー・キングスの歌曲を通じて、今は亡き芸術家たちと自分が繋がっているように感じられるからです。

 

日本公演が待ち遠しい

一昨年、大阪と東京で日本公演がありました。私は夫にねだって二人で大阪公演に出かけました。

会場内は意外なことに若いファンが多くて驚きましたし、その熱狂ぶりは度肝を抜かれた感じでした。熱狂しすぎた私たちは、休憩タイムに冷えたワインを飲み、その夜は至福の余韻を愉しみました。

やはりCDと違って生のギターは振動と一緒にビンビンと響くし、哀愁漂う声に切なくて・・感動の時間はあっという間。

ジプシー・キングス命

ドライブ中の音楽は、ジプシー・キングス命!の私です。

貴方も、そして貴女もジプシー・キングスの直球を受けてみて下さい。

感性をくすぐられて、チャップリンのように涙するかも知れませんよ。

 

 

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