何を隠そう・・私には愛おしいイタリア系男子のツバメ(?)がいました。
彼との出会いは2012年の秋のこと。ビビッとお互いの視線がぶつかり、火花が散りました。でもその日は、後ろ髪をひかれながら帰宅した私。
その夜は彼が恋しくて、逢いたくて・・焦がれる気持ちを収めることも出来ぬまま・・眠ることも出来ず・・いい歳をして、こんな熱情に揺さぶられるなんてと、自分を責めつつも長い間忘れていた自分自身の熱量にも驚きました。
そんな私の嘆きに呼応して、周囲の理解が得られた次の日、1時間半も愛車を飛ばして彼の元へ。待っていてくれた彼と再会を果たしたのです。
彼の名は「カルロ」。イタリア語で気ままで自由な男の中の男・・の意味。
その名は風貌にピッタリ、彼の魅力をそのまま表したかのよう・・嗚呼、大好きな私のカルロ♥
カルロとの生活は甘いものでした。私の後をどこに行くにも付いてきたカルロ。
イタリア男の名にふさわしく女泣かせの甘い声ですり寄り、手に顔にキスされると私は忙しい時もついつい彼を抱きしめてしまいます。
そんな彼との甘い生活もわずか6年で終止符。
ガンに罹っていることを知ったときはもう手の施しようが無くて・・青天の霹靂でした。様子がおかしいと思った時から瞬く間に、天に召された彼。
居なくなってから2年もの間、いろいろな場所でカルロの思い出が脳裏をよぎります。胸が苦しくてついつい涙が出てしまう私でした。
悲嘆に暮れた私に、子どもたちや姉妹が「きっと別の身体に変わって、側に戻ってくるよ・・また逢えるよ」とずいぶん慰めてくれました。
ある方は、「犬は家族の誰かに等しい・・だから家族の病を己の身体に背負って身代わりになってくれたのだよ・・」と。本当にそう思えました。だとしたら、ありがとうカルロ!
2年経った今、ようやく明るくカルロのことを話せるようになりました。
あんなに利口で、可愛い子は出会ったことが無い・・逢いたいよう!
長かった喪の間、私を支えてくれたのがドイツ男の「アデル」でした。おっとりとしていながらも、警備に対する信念は熱い男です。
普段はごろんと寝ているばかりですが、外に危険人物を見つけると「ワワン」と警戒の一声を鳴らします。
先住犬「アデル」と「カルロ」は仲良しでした。
昼寝の時も同じポーズで転がっていたり、カルロのお遊びに退屈そうにアデルが付き合う様子も見ていて楽しいものでした。
多頭飼いの楽しさはこんな場面を見られることでなないかしら?
カルロが天に召されてからも、いつも通りアデルは警備隊長としての任務を遂行中です。
カルロのいない寂しさを、アデルが側にいてくれたから忘れることが出来たのだと思います。
いつも一緒にいてくれて、ありがとうネ、アデル。
貴方はハンサムで優しい男です。大好きだよ~💋