私は山口県生まれ、静岡県焼津市育ち、現在は兵庫県丹波市在住の西野裕子(ニシノヒロコ)です。
パイロット教官の父、看護師の母の長女として生を受けました。鍵っ子だったからか、幼いときから「本の虫」でして、空想の世界で遊ぶことの多い子供でした。
仲の良い両親で、喧嘩した姿を見たことがありません。赴任地の静岡県で、真面目に勤勉に、そして明るく働き、一から土地、家を築いて私たち姉妹の教育に充分な時間とお金を投資してくれました。私にとっては、超えることが出来ない偉大な親です。その生き方を、人生のお手本にしています。
今までの仕事
公務員、公立図書館、大学図書館等、ほとんどを司書として、本に関わる仕事をしてきました。書棚の本の背表紙が美しく並んでいると幸せな気分になれる人間です。
ガリガリで貧弱だった私を気遣い、幼い頃から両親が習わせてくれたお稽古事は数知れずありましたが、現在でも嗜むのが華道と茶道です。10歳から習い始めた茶道は茶名(宗裕)も頂き独身時代は自宅でお茶の指導もしていました。
独身時代、一人前のお茶の師匠になることを視野に入れると、着物は欠かせないと私は判断しました。そこで短大卒業後は静岡の有名な和裁専門学校の門戸を叩き、3年間の住み込みで修業を積みました。上下間の厳しい女の世界でして、辛いことも多くありましたが、3年後には実技と筆記の両方の国家試験をパスして和裁教授の看板をいただくことができました。
この国家試験を初回の受験で合格することは非常に難しいものでした。これは一流の先生方のご指導と、切磋琢磨する友の存在があることで、私が3年間の修行に耐えることができた結果だと思っています。この経験は、その後の人生の大きな自信になりました。
結婚までの短期間ではありますが、茶道教室と和裁士の仕事を楽しくしていました。
自家栽培の道
そんな私が夫の退職に伴い、西宮市から夫の実家、丹波市へ越してきたのが13年前です。両親が高齢であることから放置していた田畑を、夫婦で家庭菜園に活用し始めたのが人生の”第2ステージ”の始まりでした。
家族の健康のためにと、特別にチョイスした野菜を、素人の私たちが失敗しながらも育て、やがてその美味しさに感動したことは倖せなことでした。
丹波の大地や農作業は私の人生観を変えました。デスクワークでは知り得なかった「倖せ感」は思いがけず大きく深く、豊かな感覚!
現 在
農業は国の根幹だと、後ればせながら気がつき、世の中に対しての見方や考え方が大きく変わりました。自家栽培してスローフードで楽しむ生活スタイルへと転換してからは、倖せ感は一層膨らんだように感じます。
独学で栽培していた有機農業でしたが、徐々に農業を取りまく環境へも関心が広がり、今は有機の第一人者である安田先生が主宰する教室で、理論と実践を一から学び直しています。
数年前からSDGsの考え方に則って、家庭内のプラスチック・フリーと加工品の3R活動もすすめています。
これから
人生100年時代、すでにその半分を折り返した私ですが、野菜の力を頂いて抗加齢を実践している様子や、日々感じたり考えていること、そして京の奥座敷「丹波」の魅力を発信して、多くの方々に知って頂けたらこんなにうれしいことはありません!
野菜出荷用のプラ袋を少しでも減らしたいという思いから、減プラ袋・紙袋への出荷方法を紙の加工会社と協力してアイデアを集結中です。今後は多くの関係者に協力をお願いして持続可能な農業になるよう西野流にチョッピリ貢献したいと考えています。農業者、販売者に限らず、SDGsに貢献したい方のご協力を募っています。
私はこんな人です♥
・今は夫婦2人、愛犬(9歳♂ワイマラナー・1歳♂イタリアグレーハウンド)、アローカナ5羽と一緒に田舎くらし
・還暦を機にロングヘアをヘアードネーションして、今はシルバーヘア。数年後にシルバーヘアーの提供を目指してロングを目指し中
・趣味は美術全般の鑑賞。そして小版画、蔵書票の蒐集
・好きなミュージシャンはジプシーキングス(ファン歴33年)
・好きなことは料理、映画、読書、和装、書道、いろいろな創作
・夫婦の合い言葉は「心の帆」帆を高く高く!そして「明るく正しく真心」で