野菜の力で健康を育む丹波暮らし

地球温暖化進行中、農業は?食は?

地球環境の変化は加速している

素人農業を初めてまだ10年ほどではありますが、ここ数年の自然界は以前の日本の四季とは違ってきていると感じています。多くの人たちがそう感じているはずですよね。

 

環境問題に関してはワールドニュースでも頻繁に流れます。

南極、北極の氷壁が溶け出していて海水が上昇していることから、海水温の上昇で海流の温度や流れに変化が出ています。

それにより、海の生物たちが移動したり、通常の場所にいなくなったり、絶滅の危機をむかえているとか・・。

気候変動と農薬の使いすぎで、ミツバチが絶滅するかも知れないとか・・。

プラスチック依存の生活は人間の体内でもプラスチック汚染が進んでいるとか・・。問題は次々と切りがありません。

去年、長期に渡って世界各地で起きた山火事も、砂漠化しつつある地球の悲鳴です。

コロナ禍も然りですね。

 

古来から日本の梅雨はシトシトとした情緒のある降り方でしたが、近年はゲリラ豪雨ゲリラ雷雨になるような降り方で、極端に変化してきています。

 

すべては人災らしい

これらの環境の変化は、人知の及ばない自然界の問題では無く、人間が便利さを追求したその結果のツケだということを、多くの有識者がとなえています。

後ればせながら、日本のメディアでも特集が組まれるなどして、アンテナの上がっている万人に、ようやく情報がとどくようになりましたし、広く浅くではりますが、理解してもらえてるようですね。

 

使い捨てマスクの漂流

 

しかしながら以前の穏やかな世界に戻すには、もう遅いかもしれません。既に加速度がついてきているからです。

今までの遅れを取り戻すためには、世界中の国々が一国の漏れも無く、スピード感をもって、協調協力、行動しあうことが絶対条件です。しかし自国が有益になりたいが為に、利権が勝ち、共同作業が出来ないのが現実のようですし、国によって認識の違いも大きな差があります。

毎年のように起こる災害に、悲鳴が絶えません。経済的にも、体力的にも力があるならば、仕事も何とか持ちこたえることができるでしょうが、それが無い者は諦めざるをえないのです。

持続可能な世界の実現にむけて、新しい世界ルールを作らなければ、私たちの美しい星「青い地球星」は、生物の生存が難しい「真っ赤な高熱星」になってしまうでしょう。

なんて、嘆かわしいことでしょう!

 

これからの農林業、漁業

種まきも難しい

 

今まで見たことも無い巨大な芋虫が、丹精込めたイアタリアナスを大きな音を立てて、ムシャムシャ食べている姿を見て、私は震え上がりました。

 

クロメンガタスズメ幼虫 12㎝

 

毎年確実に収穫してきた野菜が、上手く収穫できないことが増えてきました。

それはそうですよね?

だって地球の温度が高くなれば、最適温度で種まきをしたくても、今まで通りではいかないのですから。

 

毎年同じように、収穫するのは難しいもの

 

播種する時期がずれても、後は全て順調に育つものではありません。

野菜も命あるもの。命を健やかに育てるということは、そんなに単純で簡単なことではないのです。

これからの農は、温暖化にあわせた野菜を栽培するしかありませんし、品種改良も必要になるのでしょう。

 

去年の丸いズッキーニ、 今年は長雨で全滅でした

 

パクチーの成長は絶大

私はエスニック料理が好きなことから、ここ数年パクチーを蒔いています。パクチーは熱帯の植物なので、冬は育たないと勝手に思っていたのですが、昨年は藁かけをして年越しをしました。

意外にも雪や霜に遭いながらでも、しっかりと発芽して綺麗な葉が茂りました。これも温暖化しているということなのかもしれないなぁ・・と、感じています。

 

瑞々しいパクチー

 

露地栽培の美味しい野菜を栽培しようとするならば、野菜の種類や品種なども今後は慎重に考えていなくてはならないのではと、思っています。

日本中の農家が全て、機械調整されて自動管理されるようなハウスで栽培することは無理ですもの。

 

秋刀魚も高級魚に

漁業も同様で、昔は庶民の食べ物とされていた鰯、秋刀魚などは、もはや高級魚になりました。漁獲量が減ってきているからです。

関西の味覚、「イカナゴのくぎ煮」も海水温の変化により、漁獲も減りました。着実に私たちの台所にも変化が出ていますね。

逆に養殖可能になった、鯛や鮪が少しずつ安値になってきました。

幼い頃から庶民の味として安価に買い求めていた食材が、どんどんと消えている事実を直視しましょう。

何故か?

 

秋刀魚の焼物 紅と白の大根おろしを添えて

 

私たちの食、これから

農林と漁は一体のもの。野山が緑豊かであれば、川や海も豊かになることは周知の事実ですね。それが食の源です。

これからの農業、林業、漁業など、多くの産業も現実を見極め、未来を想像して準備万端に備えをしなくては、いざというときには私たちの命の源となる食がアウトになりかねません。

今、全方位に注意を向けるときです。

日本のように農を支える人口が、高齢化と後継者不足で減少中である現実は、危機的です。そして、我々が口にするものを、育てやすくするために農薬漬けで栽培した野菜を食べ、海外からの輸入食材に頼って笑っていてはいけません。

私のように一線を退いてから始めたような、素人農業者ばかりでは頼りないですよね。農業者を支えてくれるJAの政策はいろいろとありますが、ある程度の機械化が出来ないと採算もあわないでしょう。もうけが無くても楽しみながら続ける・・生きがいとしての農業という考えも、違うと思います。

特に農業の弱体化は国の一大事だと思っています。年々、悪き状況に進んでいますが・・何とかならないのでしょうか?

 

夏草盛大!畑風景

 

それとも私の知らないところで、すでに立派な方々が素晴らしい施策を立案し、実現されているのかしら?私のような者が気にすることなんてまったく馬鹿げていて、日本の前途は明るいのかしら?

 

丹波の畑でポチポチと草抜きをしながら、頭の中は迷走気味の私です。 私ってば、考えすぎかしら?

 

 

 

コメント (3)
  1. 松岡渚 より:

    確かに……
    今年はいつもより変に感じます
    雨ばかりで蚊の餌食になりました、暑さは異常で夏バテ、マスク苦しいですね、野菜は成長しない……
    がんばろうね、コロナにも、暑さにも負けない、ガンバるしかないo(`^´*)

    1. tanba-nishino より:

      渚様、コメントありがとうございます!
      異常気象、コロナ禍、これからも想定外の事情が入ってくると思いますが、女性として・・妻として・・母として、いつも太陽のように明るく周囲を照らしながら乗り切りましょう!
      収束する日がきっとくるはずですもの。一緒にガンバ!

  2. 松岡渚 より:

    はい!!!
    今は我慢、協力しなくちゃ、良い日がきっと来るよ

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