2020が始まってから新型コロナウィルスの脅威に徐々に冒されてきた人類ですが、日本も試練の連続ですね。国内の自粛ムードが高まる中でも山に囲まれた丹波国では、何となく守られていた感がありました。
私たち素人農園でも、5月~6月はポットや畑に種まきを開始して夏野菜の準備にいそしむ毎日でした。
特にビーツケチャップ加工に使うためのビーツの種まきも20日おきに3回に分けて300~2000粒のビーツを蒔きました。他にもハーブ類、チコリ類の多品種の種を蒔いたのですが、6月の3週間にも及ぶ長雨と日照不足の影響が深刻でした。
発芽仕立てのか弱い芽が、強い雨で叩かれて折れてしまい、かなりショック!でもご存じのように農産物の打撃は我家だけではありません。
長崎の降雨災害の深刻さは酷いものでした。堤防の決壊で田畑が水没してしまう映像をニュースで見て、生産者、当事者の立場を想像すると絶望的になりました。本当にお気の毒で、ため息が出ました。
この長雨で野菜の高騰が始まり、野菜が高くなると他のものも値段が上がります。経済はすべて影響し合って回るのです。
コロナ禍とのダブルパンチで、暮しにくい世の中になりました。
我家は少量多品種の気まま農業者ですので、大打撃を受けた長崎の農業者たちの比ではありませんが、それなりに苦労もあります。長雨で野菜はダメになるのに、草だけは旺盛に伸びてくれます。私は除草剤は使用しませんので、呆然とする草畑になってしまいました。
少しの雨間をぬって、草の中から野菜たちをレスキューしましたが、すでに手遅れの野菜が多かったのです。
パクチー、ディルなどは強いので長雨でもスクスク育ちましたが、ニンジン、エンダイブ、チコリなどは、畑で殆ど腐ってしまいました。
毎年楽しみにしているマクワウリ(金太郎)も大きさも色も今ひとつでした。3分の1を廃棄して、出荷はほんの少し。残された形の悪いものはセッセとドライ加工にするしかありません。
長梅雨がようやく明けて、徐々に葉物野菜たちが元気になったのが7月半ば過ぎでしょうか。
全く関係がなさそうなコロナ禍も地球温暖化による気候変動も、全て人類が便利さに慣れてしまい自然環境を破壊してきた結果だと、多くの学者や見識者が声を大にしています。
今こそ、私たちは自分たちの足下を見ることが求められています。
出荷の作業をしているとき私は心が痛みます。全ての野菜がプラスチックゴミになる袋やパックに詰めなくてはならないからです。海外の市場のよう野菜もむき出しで並べ、量り売りするようなマーケットがあれば、プラゴミは減りますよね。
マイバック持参やレジ袋有料化などと浅いことを言う前に、社会全体で大きく変化をしなくてはならないのではと・・つくづく思っています。
皆様はこのままで良いと思いますか????!