野菜の力で健康を育む丹波暮らし

美味しいベジタブルブーケ、いかがですか?

野菜のカタチ

素人農業を始めてから、今まで知らなかった自然な「造形」に感動を覚えるようになりました。

例えば「野菜」は、スーパーで売られているものは、いわば「優等生」の野菜たちです。

時々「ワケあり商品」と、わざわざ名前を付けられて売られている野菜たちは、せいぜい小ぶりだったり、曲がっていたり、キズがあってバランスが少々悪かったりするもので、「お味は?」というと、決して引けをとらないもの。美味しくいただけますよね。

 

今年の夏は長雨で、6月に蒔いた野菜の種が雨に叩かれ、畑で溺れて・・葉物野菜たちはずいぶんとグレて手が付けられない悪ガキばかり・・根野菜も今までこんなに悪かったことはないほどの収穫の少なさでした。

農業もお金をかけて、立派なハウス管理をしないのならば、当然としてお天道様に左右されていくもの。ケ・セラセラでいくしかありません。

でも、どんなにカタチが悪い不器量な野菜でも、自分が育てたものはトーゼン可愛いのです。

いわば規格外にされる野菜の多いことを、畑作業を経験して初めて知りました。

大きな農家の方は、畑でこのような規格外を廃棄しながら収穫をする場合があります。私はそれはしません。

いま国際的な問題となっている「食品ロス削減」の為には、食べられる野菜は出来るだけ利用する方法が最良だと考えているからです。

キャベツ、大根、タマネギ、マクワウリ、ニンニク・・私は積極的にドライ加工をします。保存食、非常食、忙しいときに便利な上、常に野菜不足も補うことが出来ます。

 

しかし、今年の夏野菜は規格外が多すぎて、加工作業に汗だくの毎日ですが、野菜たちの個性的な姿にウフフッと笑いながらの作業は、幸せな時間かも。

 

もつれ足の人参ちゃん

 

クルクル根っこ

 

何となく意味深なムード

 

野菜のブーケ、ベジブーケは実用的

そんなこんな言いながらでも、収穫の楽しさは農業を経験した者でしか味わえない楽しいものです。

こんなとき私は創作意欲がムラムラと湧いてきて「野菜のブーケ」を作っちゃうのです。ブーケを作るときはワクワクします。例年ならばカラーピーマンやいろいろな色のナス、ズッキーニなどがブーケに彩りを添えますが・・・今年は地味なブーケです。

野菜のブーケは「ベジタブルブーケ」、「ベジブーケ」などと呼ばれています。すでにこの道の第一人者もいて、講演会や講習会などが各地で開催されています。私は遠くまで習いに行く時間が無いので、もっぱら図書館本やネットから得た情報で独学して楽しんでいます。

飾って楽しんだ後に、美味しく食べられる実用的な野菜のブーケは、ベジタリアンブームもあって、世界中にファンが多く年々楽しむ方々が増えてきました。

 

自家栽培した野菜でベジブーケ

スーパーでブーケ用の野菜を買うのは少々ためらわれますが、自家栽培した野菜が沢山あるならば思いっきり楽しめます。個性的な色やカタチの野菜を組み合わせてブーケを作ることは「農業者の醍醐味」かも知れません。

 

2020 夏野菜のベジブーケ1号

 

2020 夏野菜のブーケ1号は

①プチトマト(黄色・オレンジ色) ②子どもピーマン ③ゴーヤ ④人参 ⑤金時草(ハンダマ) ⑥ルッコラの花 で構成しています。

どの野菜も暑い夏を乗り切る為のビタミンが多く、抗酸化力の高い野菜ばかりです。

 

2020 夏野菜のベジブーケ2号

 

2020 夏野菜のブーケ2号は

①子どもピーマン ②プチトマト3種(赤色、オレンジ色、黄色) ③バジル(紫色、緑色) ④ルッコラの花 で構成しています。

イタリア料理に欠かせない野菜の組み合わせです。

 

この2つのベジブーケは、神戸元町マルシェに1200円、1000円で卸しました。売れるかな?少量多品種の自家栽培者ならではの、おまけの楽しみ方です。

ひょうごの元気むら元町マルシェ→  https://www.facebook.com/motomachimarche

 

創作は意外に簡単!

作り方

① 野菜の組み合わせやデザインを考える事が最初です。この段階が私が一番好きな時間です。畑で作業しながらでもその組み合わせを考えていると、時間がいつの間にか経っています。

② 花のブーケのように茎が無くては束ねることが難しいので、一つ一つの野菜に茎の代わりになる竹ひごや竹串で留めていきます。この時により美しく見せたい場合は、竹クシの部分を緑のテープでクルクルと巻いておきます。

③ 例えば、小さな野菜プチトマトなどは、ヘタを取って数個ずつラップに来るんで固まりにすると、竹クシに留めやすくなります。

④ 葉物野菜の茎に水分を含んだペーパーを巻いて枯れ防止を防ぎます。ぬれたペーパー、ラップで丁寧に包みます。

⑤ 準備が出来たらバランス良く組み合わせて根元でしっかりと留めます。私は手芸用の柔らかい針金でぐるぐると巻き込んで固定します。針金で指などを痛めないために、緑のビニールテープで上から巻いておきます。

⑥ ブーケは束ねた自然な雰囲気が良いならそのままで完成ですが、セロファンや好みの紙で包んだらブーケ感がアップします。リボンや紙テープで根元を縛ったら完成です!

 

ブーケのラベル

ベジブーケの世界は深いぞ~

このベジブーケの世界では、面白い作品を作る作家が多くいます。写真で見るばかりで、実物を見る機会はありませんでしたが、ブーケからオブジェへと大きな作品に変化している方もいます。

私もいつか作ってみたいと思っているブーケは、カレー、サラダ、ボルシチなどのレシピの材料を組み合わせたベジブーケです。暑い季節は葉物野菜が使いにくいため時期を選ばなくてはなりませんが、これからが楽しみです。様々な香辛料だけで構成したブーケも素敵でしょう!

お誕生日、母の日、父の日、敬老の日などなど・・お花のプレゼントももちろん嬉しいものですし素敵です。でもその方を想いながら、またはお体を気遣いながら旬の野菜を選び、ブーケに仕立てる行為には格段に崇高さを感じます。最後に野菜を食すことでより実用的ですしね。

お手元に沢山のお野菜があれば、食べる前にちょっとブーケに仕立てて飾ってみてはいかがですか?

 

 

 

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