野菜の力で健康を育む丹波暮らし

山田洋二監督「寅さん♪」に合わせて、夏休みのラジオ体操!

少子高齢化のまちでは、小学生の夏休み“ラジオ体操”も存続が危機

丹波市もご多分にもれず子ども人口は減少傾向です。私が住む柏原町北中地区では小学生の集団登校の人数が10人にも満たないため、登下校の見守りパトロールとして保護者以外のボランティアも募集するなど、対策を考えざるを得ない状況です。
夏休みのラジオ体操も同様です。

北中自治会ではそのお便りを通じて、存続が難しくなってきた“子ども会活動”を助けようと “ラジオ体操”を小学生と一緒にしませんか!と呼びかけしました。その呼びかけに応じてシニアとシルバーの男女、数名が参加しました。その参加者が実際の小学生数を上回って“昔の子ども会”活動のような風景となりました。その様子は、ほほえましい限りです。
お盆と8月最終の週は子ども会の意向でお休みでしたが、平日の朝、10分間のラジオ体操を和気あいあいと行いました。

早朝のオクラの花

久しぶりの“ラジオ体操”に体がビックリした!

私は日常、意識して歩くこと以外には全身運動をしていません。その為、最初の数日は体操後に疲労感がありました。しかし徐々に慣れてくると早朝の6分間程度の全身運動で、軽く汗もかき代謝も上がる感じで、一日が快調に感じられるようになったのです。
「これはなかなか良いではないか!」
「そうねぇ、夏休みが終わっても、続けてみましょうか」
と、夫とかなり前向きな会話も出てくるのです。まさに気分は上々。

朝日を浴びて、柏原川上流右手に小南山を望む

山田洋二監督「男はつらいよ」“フーテンの寅さん♪”で首回し体操

ご存じのとおり、公開生放送のラジオ体操は、毎朝、全国各地を回って放送されています。
第1体操と第2体操の間に首の体操が入ります。その時のピアノ伴奏を私は楽しみにしています。

首を前、後ろ。次は左横、右横に。そしてぐるりと回します。その回すタイミングで、その日に訪れた場所の紹介があります。その土地に所縁のある曲などが演奏される時があり、その曲に合わせて首の体操をするのです。

本日は「フーテンの寅さん♪」が流れ、私は直ぐ東京の葛飾区だと分かります。すると、「本日は東京葛飾区にお邪魔しています・・・」とアナウンス。
あたり!私はニンマリしながら、首をぐるりぐるり。

緑の田園と朝霧

朝6時半過ぎに、ピアノ伴奏に合わせて、首を回す。こんな時間帯に空を見あげることは久しく無かった私ですが、すでに空は秋の雲であることに驚き、名前も知らない野鳥の囀りが騒がしかったり、いろいろな発見が多いことも知りました。
そういえば、子どもの頃はこんな感じだったなぁ・・いつの間にか自分が小学生の頃に戻ったような新鮮さです。

体操からの帰り道、何とはなしに頭の中で繰り返し流れていたのが、あの渥美清の口上と、歌でした。昭和時代を彷彿とさせる名曲ですね。

「(私生まれも育ちも 葛飾柴又です 帝釈天で産湯を使い 姓は車 名は虎次郎 人呼んで フーテンの寅と 発します)
俺がいたんじゃ お嫁にゃいけぬ わかちゃいるんだ 妹よ・・♪」

このフレーズが一日中、頭の中でリフレインされました。その日ちょうど全盛期の“マクワウリを収穫してきた”夫に、私が即興で口上を披露しました。

「私、生まれも育ちも 丹波中村です 柏原川清流で産湯を使い 姓は西野 名は博詞(ひろし) 人呼んでマクワ名人の博(ひろ)と 発します!」

「どう?あなた」
「やめてよ~、イメージが壊れちゃうよ~」と、夫。イマイチだったみたい。

 

小学校卒業以来のカードで記念になりました。 6年生が可愛いスタンプを押してくれます♪

母のラジオ体操講習会

私が小学生の頃、当時PTA役員をしていた母は、まちが主催する“ラジオ体操講習会”へ私とまだ幼かった妹を連れて、夏休みの一日を遠方の体育館へ連れて行ったことがありました。

母たち大人が体育館一杯に集まって真剣に指導を受けている様子を、妹と遊びながら眺めて待っていました。なかなか厳しい講習でした。その後の夏休みのラジオ体操は、母が皆の前でお手本を見せながら体操をしていた記憶があります。

母の体操は基本を押さえたキビキビとした動きでしたから、子どもたちもそれを真似てしっかりと体を動かしていたように思います。

それから50年余の夏、久しぶりに当時の母のことを思い出しつつラジオ体操をする機会に恵まれました。
今は93歳になった実家の母は明るい性格で、何事も真面目に懸命な人です。今も良い人生のお手本として、私たち姉妹に生き様を見せてくれています。遠く関西の地から静岡の母へ、尊敬の念をいっぱい送ります。感謝の朝を過ごさせていただきました。

母に引き換え私の動きは“盆踊り”

なにせ、シニアとシルバーの男女たちには、久しぶりのラジオ体操ということで、なかなか基本道理の動き方には程遠いのが実情でして、腰から上を大きく回す運動や、前後に屈伸する運動の際に、後方から「うっうーむ・・」とか「ハッふぅーっ」と息が漏れる音が聞こえると、思わず笑いそうになってしまいました。
キャ!私としたことが、まったく何ということでしょう。自分の歳を棚に上げて!
私は声には出ませんが、姿は以前の母のようなキビキビした動きではなく、“盆踊り風”かも知れないと、ある日、気が付きました。慌てて体操の基本を心がけて動くように気を付けました。うっすらと汗もかき、気持ちの良い一日のスタートです。

“継続は力なり”自宅で「ラジオ体操」やるぞ!

「人生100歳時代」もしそうなら、今からでも遅くないのかなぁ。気が付いた時がヤルとき。せめて6分間のラジオ体操ぐらい、毎日続けてみようと私は心に決めましたが、どうでしょう?乞うご期待です。

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