参鶏湯は本来、夏バテしないように食べる滋養のある薬膳料理のひとつです。
最近では韓国料理店でなくても、スーパーなどで参鶏湯のパックなどが売られていますので、とても手軽に楽しむことが出来ますね。ありがたいことですね。
我家は体力減退が気になるときに、季節に関係なく年中通してサムゲタンを食べています。高麗人参などの薬効が高い具材が揃わなくても、カンタンに自由な組み合わせで本物に近い味を作ることが出来ますよ。
昔むかしのこと。
実は、初めて食べたサムゲタンは、夫とのデートでのこと。それまで韓国料理は余り知識が無かった私。熱ッチッチの恋の味。
夫は以前に独学で韓国語を学び、その語学力を試すために韓国へひとり旅しました・・韓国での笑い話をたくさん聞きました。何事においても夫はなかなかの勤勉家で、実は韓国通なのです。
そんなことから私は、乙女から魔女へ鮮やかに変化した今でも、サムゲタンを作る時は気持ちの圧力がググッと入っちゃうってわけです。
私が手作りにこだわる理由のひとつに、「塩分」や「化学的な添加物」の問題があります。
既製品の材料表示、特に塩分と添加物がとても気になるのです。ジャンクフードもたまには食べたい気分もあるのですが、体内への蓄積が怖いと思う”お年頃”になってきました。
味覚というのは、慣れてしまいますよね。
便利なパック売りのお惣菜類にも、うっかりすると塩分が強いものがあります。いかにもお袋の味という雰囲気で身体に優しいように見えても、案外ハードな味付けがあることも・・そんなことから、家族の健康は食卓から!と、手作りにこだわっています。
自宅に圧力鍋があれば、チャッチャッと出来る一品でもあります。是非お試し下さい。
私は高麗人参の代わりに、ゴボウ・ニンジンをよく使います。ゴボウの香りは何となく朝鮮人参のように感じたりして・・。
作りだした頃は、神戸元町の中華街や大阪鶴橋のコリアンタウンなどで朝鮮人参などの食材をわざわざ購入しに行ったものですが、今は手近なもので代用しています。案外そのほうが口に合うし、ローコストですから。
お好みの具材を準備したら、後はカンタンです。
鶏の首を下にして、後ろから①洗米 ②モチ麦 ③炒り黒豆 を詰めます。
楊枝や竹串などで塞ぎます。食べるときに、外します。
春菊以外の丸鶏とお好みの具材を投入します。
材料が浸る程度の水を入れて、圧力をかけます。圧力時間は各メーカーによって、時間が異なると思いますので調整して下さい。
因みに我家の圧力は沸騰したら0分の活力鍋です。火を止めてからの加圧でカンタンに出来上がります。
余分な油やアクをすくい取ります。
楊枝類を外して、鍋の中で身を崩し春菊を足して一煮立ちさせます。
鶏と野菜から美味しいスープが出ています。この時、味を見て塩を足せば出来上がりになります。
取り分けしていただきますが、塩気をもっと欲しい場合は、個々の器で振りかけたり、小皿にとった塩を具材に付けて食しても良いでしょう。”お年頃”の私は使いませんけれどね。
柚子こしょうも美味しいですよ♪
私は根野菜が大好きなので、牛蒡、人参、蓮根は必ずチョイスします。仕上げの春菊の香りも外したくなくて、必ず用意。
また、米ではなく、餅米を使うとトロリとしたスープになりますので、食欲の無い方や病後の方、離乳食にもこのスープは最適ですね。
サムゲタンは圧力鍋でなければ何時間もかかります。圧力鍋は火力の節減に一役かうので、電力制限が求められる今のご時世に重宝です。
美味しくて、滋養満点のサムゲタン!皆様もお試し下さいね。