食用ホオズキの別名です。種類によっていろいろな名前や愛称で呼ばれています。
ホオズキと言えば、夏のほおずき市で見かけるような、オレンジ色のホオズキとは違います。
私たちに馴染みのあるホオズキは鉢植えにするような大きさですが、食用ホオズキ(GB)は小さな芥子粒くらいのタネを寒さが残る春に種まきすると、夏には大人の背をはるかに超える大樹に成長します。
この緑色のホウ(殻)が茶色に変化して来るのが11月頃です。涼しい秋風にホウがカサカサとなり出したらようやく実の収穫が始まります。
夏の暑さの中を乗り切れるようにと、夫と私は水やりをしながら成長を楽しみます。
昨年(2019)は日照時間が少なくて、春先の種まきで発芽が出来ずに2度目の種まきでようやく発芽し移植ができました。
発芽のスタートが遅れたことと、暑さのせいでしょうか花の開花に合せて、いつもいるはずの昆虫が少なく、受粉がされなかったことが災いしました。結果、収穫の開始が遅くなりました。
そして決定的ダメージを受けたのは、12月に入って直ぐの初霜でした。収穫し始めたばかりのGBは一晩で全滅!こんなことは今まで経験したことがありませんでした。
自然界のサイクルの中では、私たちは抵抗できません。昨年の収穫は、殆どありませんでした。
これも人類が地球規模で環境を狂わせた結果でしょう。
今年のお天気状況は、すでに高温気味・・かつての情緒ある四季の国、日本ではありません。
GBは生食とジャムでいただくのが一般的です。
日本ではまだ栽培者も少なくて、珍しい果実として取り扱われています。
海外ではプチトマトのように、マーケットで野菜や果実同様に売られます。庶民派の食べ物で、珍しいものではありません。
しかし、栄養価はスーパーフードと認知されて、セレブがこぞって美容と健康のために食するためブームとか・・それほど、ビタミン類を筆頭にバランス良く栄養素が入っているのです。
味と香りは南国フルーツのような濃厚な芳香と甘酸っぱさで、私は一度で虜になりました。
そのGBを60度の温風で約10~13時間乾燥して仕上げたのが、私のGBのドライフルーツです。ドライにすると一層味が凝縮して、食べ出したら止まらない美味しさです。見た目は干し葡萄のようですが、味や香りは別物です。
丹波市オンリーワンの商品を出したくて、GBのドライフルーツを地元の洋菓子店「スイーツ・チェリッシュ」店に持ち込んだのが3年前でした。若いご夫婦が経営されているお洒落なお店です。
私が阪神間から丹波市へ転入して直ぐに、フラッとお店に入ってケーキを買ったことがきっかけでした。HPを見ると、地元の食材を使っていることと、その味わいが気に入りました。これから「洋菓子はここで!」と決めていました。
オーナー兼シェフが創作するお菓子は、お人柄がでるのかしら?繊細でロマンチックな雰囲気です。
奥様のフラワーアレンジメントのセンスが活かされたラッピングも素敵なので、私のお気に入り(御用達)の店なのです。
そんな私の一方的な思いだけで、お客を装って突然来店しました。
丹波市オンリーワン商品を作りたいという私の思いをお伝えして、GBのドライフルーツを洋菓子に使ってみませんか?とお二人に提案したところ、数日後に快諾をいただきました。思いが同じでとても嬉しかったです。
私はGBのドライフルーツをせっせと作って、シェフにお渡しするだけなのですがどのようなお菓子にするのかから始まって、バターサンドに決めるまでの思案や試作は大変だったと想像しています。
単純にドライフルーツをクリームに混ぜる、なんてことでは全く無く下処理に時間がかかります。
ドライフルーツを洋種に漬け込んであるそうでして、どのリキュールにどのくらい漬け込むかも思案がいります。
こうして、ようやく完成したのがスイーツ・チェリッシュ発!のGBバターサンドです。
ドライフルーツのGBも流通していませんし、それを使ったバターサンドもありません。
まさにスイーツ・チェリッシュのオンリーワン商品といえるでしょう。
これから商品の知名度を上げて、丹波のお土産の定番になりますようにと願っています。
私は初めていただいた試作品のGBバターサンドが勿体なくて・・なかなか食べられませんでした。
洋酒とGBの香りがとてもマッチしていて『コレ、ヨーロッパのお土産よ・・』と言われても分からないようなお洒落で品の良いお味です。紅茶に合いそうな焼き菓子だと思います。
スイーツ・チェリッシュはコチラ→ http://sweetscherish.com/
皆様、ゴールデンベリーのバターサンドを味わって見て下さいませ。
丹波産GBで創作したバターサンドのお味を、多くの方に味わっていただけるように頑張って栽培したいと思っています。
どうぞ、今年はお天気が荒れませんように。