先日、「NHKスペシャル」番組で、ノーベル賞受賞者の山中伸弥先生の話しが強く心に残りました。
この番組は、世界中の医学論文をビックデータで解読し、新型コロナウイルスに関連したキーワードから、さまざまな解決策を探っている現在の状況や解説が紹介されました。
素人の私でも、分かりやすい内容でした。
その中で、『世界中で多くの研究者によって懸命に新型コロナウィルスのワクチン開発が始まっているが、どんなに急いでも運とラッキーが続かない限り、来年の冬が来てもワクチンが出来るとは限らない・・』と山中伸弥先生は話されました。
臨床を経て安全なワクチン開発を達成するには、多くの方々の知識、研究努力の継続がなくてはならないものであって、果たして成功するかどうかは神のみぞ知る偉業らしいということを、私は初めて知りました。
今春、新型コロナウイルスの出現が日本上陸してから、TVや新聞で連日連夜の報道内容に、一時は溺れかかった私です。フェイクニュースに踊らされて一喜一憂しました。
でもそのお陰で、感染症や医療現場などについてチョッピリ詳しくなりました。
人類が今まで遭遇したさまざまな感染症があります。
天然痘、マラリア、ペスト、スペイン風邪、エボラ出血熱、サーズ、マーズなど素人の私の知識でも名前だけはあげることが出来ます。
これらにワクチンが出来ているのかというと、決してそうではなく1980年にジェンナーが天然痘ワクチンを見つけたものが唯一だということも、初めて認識しました。
これからも人類は、ウイルスを根絶するために努力をするでしょうが、根絶はむずかしいでしょう。ウイルスとの共存、共生しながら私たちのニューノーマルを創るしかないと専門家が提言しました。私もそう思います。
社会的距離(ソーシャルディスタンス)を保ちながら、今までの常識や価値観の枠を超えた新しいルールつくりが求められてきます。
生活、仕事の形も変容していかなくてはならないのでしょうが、距離や安全を保ちたいがために冷たく無機質な人間関係にはならないように知恵がいりますよね。
困難なときこそ、明るさやユーモアが必要だということも多くの見識者が発言しています。
目に見えないウイルスはいつ、どのような形で私たちの体内に入ってくるのか分かりません。
たとえ感染しても重篤化しないためには、日頃から健康力を高めることが大切だと言うことは分かっています。
そのためには適切な食事、運動を心がけなくてはなりません。最近は多くのアスリートが自宅で自粛しながらも、簡単にできる運動を動画配信していて、とても参考になりますし楽しいですね。
もちろん、距離を保ちながら散歩やジョギング、ラジオ体操でも良いはずですが、必要なのは無理は禁物で、コツコツと継続させていくことだと思っています。
私は免疫力をあげるには、抗酸化力が強い食べ物が有効だと思っています。色の濃い野菜はポリフェノールがタップリであることは誰もがご存じでしょう。
それに加えて私は香味野菜(ハーブ)を加えたいと思います。
香味野菜を乾燥させたスパイスは漢方薬になるものも多く、古来から人は香味野菜の味、香りを楽しみ、薬効を生活に取り入れてきました。スパイスの種類は多くて世界中にありますね。
日本人の馴染みの薬味にネギ、生姜、ニンニク、山椒、大葉、ミョウガ、タデ・・などにも、様々な栄養素、ミネラル、ビタミンを多く含むものばかりです。しかも薬味になるものは抗酸化力が強いのです。ごく微量でも体調を整えてくれるものなのです。
スパイスと言えばカレー粉だと思っている方は、それは大正解だと思います。
カレー粉のあの黄色はターメリック(ウコン)の色、他にもコリアンダー(パクチーの実)クミン(セリ科の実)、フェネグリーク(マメ科の実)、胡椒(コショウ科つる性植物の実)、赤唐辛子、陳皮(柑橘の皮)、ディル などなど・・20~30種類のスパイスがカレーに使われるそうです。その種類の多さに驚きますね。
私は生のディルが大好きで、朝の卵料理には欠かせませんが、スパイスを効かせた自家製カレーにディルの微塵切りをタップリと贅沢に加えます。
好きなスパイスと蜂蜜を使った自家製カレーは、サラリとして食後が心地よく、胃もたれが無いように私は感じています。味の変化も楽しめるので、少し多めに作って2~3日食べます。
ちなみにディルは鎮静作用があり、リラックス効果が期待できるハーブです。
インドでは認知症になる方が少ないことが知られています。研究の結果、ターメリックの効果の賜物だということが知られています。カレーに含まれるターメリックの効果がこんなに凄いなんて驚きますね。
スパイスの成分を調べると、どれも驚くほど薬効があることが分かります。
身体を元気にしてくれる生のハーブやスパイスを毎日の食卓で楽しみながら、免疫力をあげて感染症に立ち向かいたいですね。