ミツバチは体から分泌するロウと花粉を混ぜて巣を作ります。それが蜜蝋(みつろう)です。
食用にされるほど栄養もあり、保湿効果の優れたワックスです。
そのために、”幼い子が口にしても安全なように”との思いで、蜜蝋を使ったクレヨンが作られたり、自分の好みのハーブや香料を使ったリップ、クリーム、アロマキャンドルなどを手作りする人たちが増えてきていますね。
ラップはとても便利なアイテムですが、2030年までの持続可能な環境下においては、自粛していきたいものの一つになります。
日本には2050年問題も切迫しています。ジワジワと自然環境の変化を感じるこの頃ですね。
何事も人ごととせず、自分の足下からキッチリ見直すために知識収集は大事ですし、次世代を担う若者たちに、無用な積み残しを残さないように己の生活を改善することが重要な役割になりますね。
残念ながら・・・使えば次の瞬間から地球汚染の元となるゴミへと価値が下がる、「石油由来の便利な使い捨て道具」は、これから徐々に廃止の方向へ進まざるを得ません。
便利さに慣れてしまった私ですが、思い切ってラップ使用を止めました。
ラップの代用品として取り入れたのが蜜蝋ラップです!
天然の材料(蜜蝋と100%木綿)でどんな形にもなり、何度でも繰り返し使えるフードラップです。全て生分解の材料なので、土に帰ります。
包むときは手の暖かさで蜜蝋が柔らかくなりますし、冷蔵庫内では蜜蝋が固くなりしっかりと形をキープします。
毎日利用しても2年は保ちます。台所洗剤で優しく洗い自然乾燥させて保存できます。
しかし、通常のラップと比べた場合の欠点は、熱と酸に弱いことです。
熱湯や電子レンジには使えません。そして酸性の強い食品には直に触れないように使います。
この2点さえ我慢出来るのであれば、地球環境にベストマッチで経済的にもお得ですね。
すでに完成した蜜蝋ラップや、手作りキットなども販売されているようですが、蜜蝋はネットなどで簡単に手に入りますので、手作りが安価かも知れません。
材料は ①蜜蝋 ②綿布
道具は ①アイロン ②新聞紙 ③クッキングシート
私は自宅のお皿の形や大きさに合わせて、気に入った綿布を丸形、正方形、長方形の大小にカットして、全部で4種類12枚を作りました。
綿布は綿100%を確認して、洗ったものを使用します。
①お気に入りの手ぬぐいは3等分
②長い間お弁当包みに使っていた唐草布は大皿用にそのまま
③可愛いハンカチは小皿用に4等分
④浴衣の端切れは丸皿と長いお皿用にカット
いつも使っている器を想定して、ラップの面積も無駄をなくせます。
アイロンの熱でジワジワと溶けて綿布に染みこむ様子が分かります。
足りないところは蜜蝋を補いながら隅々まで蜜蝋を溶け混ませます。
お皿のラップだけではなく、おにぎり、サンドウィッチ、チーズなどの発酵食品でも直に包むことが出来ますよ。
蜜蝋独特のほんのり甘い香りがありますが、使用中にだんだん無くなります。
キッチンや冷蔵庫内にお気に入りの色柄ラップがあることで、地球環境へ貢献出来ていることにチョッピリ自信が持てている私です。
地球人として、それぞれが出来ることから持続可能な開発目標(SDGs)に取り組んでいかなくてはなりません。
蜜蝋ラップは、素晴らしいアイデアだと思いませんか?これを考えた方は、すごい着目眼ですよね。
無地もナチュラルで良いのですが、自宅に眠っている布を使うのが最良だと思えます。
和柄や色調で統一するのも個性的で素敵です。
プレゼントにも良いかも知れませんね。
皆様もどうですか? けっこう楽しいですよ!