最近は、環境問題への感心と共に、「食品ロス」についてのニュースをよく見聞きするようになりましたね。
日本人が1年間に廃棄する「まだ食べられる食物」が飢餓にあっている人々の1年間の食料と同量だという話も聞く。一つの星にすむ人類たちにアンバランスな生活を強いているのは、どうしたわけだろうか。ユニセフの広告を見て切なくなる方々は多いはず。
特にスーパーやコンビニでの期限切れの「恵方巻き」廃棄の動画がSNSで拡散されてから、「食品ロス」というキーワードが浮上してきたように感じている。私自身はSNSはあまり好きではないけれど、多くの方々に情報を伝えるにはすばらしいツールだと再認した。その情報の価値が高くて、それが必要な時に限って言えばと、いいたいのではありますが・・
丹波市内の飲食店でも随分前から、食べ残してしまったものを持ち帰るために「プラスチック容器」とその蓋を止めるゴム、持ち帰る用の袋まで親切に提供してくださる。その気遣いに嬉しく感じていた私だったが、最近は私自身に変化があった。
プラスチックは15種類の添加物を加えて15種類の様々な性質のプラスチックが出来ている。
熱に強い物、弱い物、ハードな物、ソフトな物などなど・・用途によって様々に形や色を変えて私たちの生活に溢れているプラスチックは、使用中に目に見えない姿で、じわじわと添加された化学物質が溶け出していることを知り、それが人体で内分泌攪乱をおこしていることも学んだ。それからというものはネットや新聞、そして本から情報をゲットしてきた。
大量生産、大量消費、大量廃棄・・人類がその繰り返しの中で、当たり前のように便利に使ってきたプラスチックに、私はこんなに脅威を感じたことがなかった。
プラスチックは生産されると永久に無くなることはない。土にならない、だから怖い。
そんなプラスチック容器に食べ残しの食材を入れて帰り、ナノレベルのプラスチックをその食物と一緒に食べた瞬間、その容器は役目を終えプラスチックゴミへ一変する。
「環境汚染」「地球温暖化」「食品ロス」は関係が無いように見えて実は全部が関連してくる。
「食品ロス」に貢献したつもりで、「環境汚染」「温暖化」「体内汚染」に逆貢献してしまっては、何のための活動だろう!
石油ベースのプラスチックは焼却処理すればエネルギを回収できたとしても、温室効果ガスの発生を伴う。
日本ではプラスチック廃棄物の57%が熱回収されているが、「サーマルリサイクル」という概念でいかにもリサイクルされていると市民を偽って大量焼却されている国だそうだ。
プラスチックの代用品は沢山あります。もうこれ以上プラスチックの生産は止めるべきだと強く思います。皆様はどのようにお考えですか?
ちょっとだけ人類が不便な生活をすれば、地球は熱を出さないかも知れない。
1個人が頑張っても世界の大きな仕組みが変わらなければ、地球は高熱を出し続けます。
でも私は何もしないではいられません。この「丹波ベジキッチン」のブログだけではなく、2種の新聞や、機会があればいろいろな場面で「環境」について情報発信しています。
実生活でも、脱プラスチック生活へと移行中です。
マイ買い物袋は当たり前。量り売りの食材を求めたり、プラスチック容器の調味料は避けて、ガラスや陶器、紙ベースなどのように、確実にリサイクル出来る素材や天然由来のパッケージを選ぶようにしています。
実際は、なかなか難しい。でも、やらないよりはマシと信じてる私がいます。
一緒に取り組む仲間が欲しいなぁ~