そろそろ夏休みが終わる8月25日18時から柏原町北中にあるお地蔵さん前で地蔵盆が行なわれました。
地蔵盆は関西発祥のお祭りなんですね。静岡育ちの私は初体験でした。
本来は地蔵盆は子どもが主役ですが、少子高齢化の昨今は大人が参加しなくては、この伝統行事は存続が難しい現実があります。
地元「成徳寺」住職の読経とお話のあと、参加者全員で10畳ほどもある長く大きな数珠を回します。
数珠の始めの結び目が自分に回ってきたら、両手で頂き拝みます。
皆様はニコニコしながら数珠繰りしますが、初めての私は皆様の様子を見よう見まねで、数珠を回すことに必死! でも楽しかった~♪
地蔵盆に飾られた2つの提灯は、89年前の昭和5年に寄進されたもので、そこに夫の祖母(西野こいさ)の名前がありました。
99歳で亡くなった祖母の名前があることに気がつき、感慨深い夫と私。
この伝統行事が綿々とつながっていることは、この柏原の地で生きてきた人々の信仰の証しであることを、提灯の名前を見てしみじみと感じます。
私は出会ったことがない「こいさ」お婆様ですが、提灯の灯りで浮かび上がったその名前を見て、「こいさ」お婆様に出会えたように思われました。
解散するときには、いつのまにか日も沈み、提灯の灯りが美しく浮かび上がります。
地蔵は子どもの守り神であることから、地蔵盆の主役は子どもたちです。故に、お供えはお菓子がメインです。
三々五々と帰路につく人に、お供えに上がった菓子類、ジュースが入った袋が配られます。
このお菓子が楽しみで、かつてはこの地区に5~60名も子どもたちが参集したらしいのですが・・。少子化は丹波市も例外ではありません。
そのような理由で、かつての子どもたちがメインでお祭りします。
帰宅して袋を開けてみたら沢山のお菓子に、ビックリ!
大人になってから、店頭で目にはするけれど、あまり食べたことの無いお菓子たちがドッサリ。この日から数日、童心に返って食べました♫
地域の大切な伝統行事に参加したことで、この土地の歴史の一部に加えて頂けたように感じました。未来永劫このささやかな行事が残っていくように、切に願います。